熱に弱すぎる!涼しくないと生きていけないわさび
お土産で頂いたり、料理屋で見かけたりするわさび。こちらの記事でわさびには「本わさび」と「西洋わさび」の2種類があり、食味が違うことをご紹介しましたが、実は育ち方にもかなり違いがあるんです。
本わさび
本わさびは水が綺麗で澄んでいる沢、渓谷、渓流で育ちます。熱にとても弱いため、年間水温が9~16°C(適温は12~15℃)の環境でしか育ちません。
わさびは直接日光を浴びてしまうと、葉の部分が黄色くなってしまいます。そのため、わさび栽培をする際は、ハンノキという高木と一緒に育ててその葉の陰で太陽光からわさびを守ったり、寒冷紗というものを使って日光を遮ったりしています。
最近は地震などの災害が多発してハンノキが倒木する恐れがあるため、寒冷紗を使うことが多いようです。
見た目の違い
本わさびは成長するときに、葉茎の部分を落としながら上へ上へと成長し、茎が剥がれ落ちます。そのため本わさびの肌には凹凸ができ、写真のような見た目になるのです。
西洋わさび
西洋わさびは冷涼な気候で育つため、海外ではヨーロッパの北部地域、日本では長野県や北海道などの限られた場所で栽培されてきました。
わさびというと、水の中で育つイメージがありますが、西洋わさびは本わさびと違い、土の中で育ちます。 繁殖力が強いため、栽培方法も本わさびと比べるとあまり手間がかかりません。
見た目の違い
西洋わさびは地中でまっすぐ根を伸ばすため、肌感があまりごつごつしていません。
土を洗い流すと、写真のように細長くて白い根茎の部分が現れます。
まとめ
同じわさびという名前がついていても、こんなにも育ち方に差があるのだということがお分かりいただけましたでしょうか。本わさびや西洋わさびを見かけた際は是非手に取って、その違いを見比べてみてください。