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富士山麓の特産品「御殿場特産 水かけ菜」

厳しい寒さの中で育つ早春の味覚、水かけ菜。
独特のほろ苦さともちもちとした食感が特徴のこの水菜のお漬物は、お客様から永年に渡って愛される、カメヤにとって大切な商品です。

今回は、カメヤの「御殿場特産 水かけ菜」についてご紹介します。

富士山の湧水をかけてつくる御殿場の水かけ菜

静岡県の東部、富士山の麓に位置する御殿場市。
ここ御殿場市では稲作やサツマイモの栽培、金華豚などの畜産が有名ですが、冷涼な気候、清らかな水と肥沃な土壌に育まれた水かけ菜こそ、この地が誇る隠れた名産品です。
年間の平均水温が13℃と、夏は冷たく冬は外気温に比べて温かい水が湧く御殿場・小山地域は、水かけ菜の生産に最適な場所で、厳寒の中で育った水かけ菜の茎は、甘みが出てとても美味しいのです。

積雪の厳しい寒さの中で育つ水かけ菜

この地域では、水を「流す」ことを「かける」ということから、水かけ菜と呼ばれるようになったそうです。
では、水かけ菜はどのように「水をかけて(流して)」作るのでしょうか。

実は水かけ菜は、「御殿場コシヒカリ」などで有名な稲穂を刈り取ったあとの耕地に栽培する、二毛作(裏作)の野菜なのです。

秋の終わり、米の収穫を終えた田んぼでは水かけ菜の栽培が始まります。
まずは田んぼに高畝(たかうね)を作り、そこへ水かけ菜の種を蒔きます。
水かけ菜が発芽し成長したところで富士山の湧水を流し入れ水田にし、春まで育てます。
この時期の水温は外気温と比べて高く、野菜の凍結を防ぐのです。

収穫期は1月~3月ですが、水かけ菜は別名「とう菜」とも呼ばれ、冬季の水田の中に入りとう立ちした茎を一本一本手摘みで収穫作業を行うため、収穫の担い手に多大な労力がかかります。

御殿場名産 水かけ菜

水かけ菜の名産地

名産地としては

・御殿場の中清水地区(南寄り)
・小山町の阿多野地区(富士山の真横に位置し、雪が降ります。)
・小山町の湯舟地区

の3地区が挙げられます。

静岡県の中でも雪がよく降るこの地域だからこそ、美味しい水かけ菜を育てることができるのです。
カメヤの「御殿場特産 水かけ菜」は、御殿場の中清水地区で収穫された水かけ菜を使用しています。

カメヤと水かけ菜

今から30年ほど前、カメヤの店舗で水かけ菜の漬け物がよく売れていることを知った現社長の亀谷泰一は、カメヤ御殿場店を「水かけ菜の専門店にしよう」と当時の社長に提案し、カメヤは水かけ菜の専門店をオープンしました。
案の定「水かけ菜専門店」は当たり、水かけ菜の商品はよく売れ、数年続いたそうです。
その後は、カメヤ本店にて期間限定で売られることとなり、早春の名物商品となりました。

30年前のカメヤ水かけ菜
現在の本店店頭の張り紙

創業から続く伝統の味わい「御殿場特産 水かけ菜」

「御殿場特産 水かけ菜」はもちもちとした食感と独特なほろ苦さが特長です。
素材そのままの風味にこだわっているため、御殿場産の水かけ菜のみを使用し、それに食塩、唐辛子だけで味付けをし、素材の風味を最大限生かすようにしています。

カメヤの水かけ菜はカットをせずに漬け込みそのままパッケージしてあるので、食べる際にお好きなサイズに切ってお召し上がりいただけます。

おすすめの食べ方として、水かけ菜を5ミリ幅に刻みごはんに乗せ、鰹節をぱっと振りかけ醤油を少々垂らした「水かけ菜ごはん」が絶品です。美味しいので是非お試しください。

水かけ菜は、白ごはんのおとも、お茶うけや晩酌のおつまみに最適です。
ちょっとした手土産としても喜ばれること請け合い。
季節限定の商品を是非、ご堪能下さい。


筆者:わび

ご紹介した商品

御殿場特産 水かけ菜 

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出典
「国土地理院」https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html

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