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カレーのお供だけじゃもったいない!白米を引き立てる幸せな味、カメヤの「福神漬」

11月23日午前10時、その年に収穫された新穀および新酒を天皇陛下が天神地祇に供え、感謝の奉告を行い、神からの賜り物としてその新穀をお召し上がりになられる。
全国の神社でも同日同時刻にこの神事が執り行われ、この神事を「新嘗祭(にいなめさい)」と呼ぶ。

三島に工場と事業所を構えるカメヤ食品では、地元の三嶋大社に日頃の感謝を込め、「お客様に神様のご加護がありますように」と毎年の新嘗祭に、地元で採れた野菜を材料にした福神漬けと農兵漬けを奉納しています。

三嶋大社は、古くは源頼朝やその妻北条政子も崇敬していたと云われ、東海随一の神格と考えられており、祀られている大山祇命(おおやまつみのみこと)は山森農産の守護神であるため、新嘗祭では新穀を積む際の台として「野菜宝船」が設置され、その上にその年に取れた新鮮な穀物を大量に積み、カメヤの商品もすぐ近くに奉納されます。

新穀が供えられた「野菜宝船」
奉納されている福神漬けと農兵漬け

福神漬けの由来

そもそも福神漬けは「神」という文字をいただいた縁起のいい名前ですが、どのような謂れがあるのでしょう。
諸説ありますが、一説によると明治時代に上野にあった漬物屋が、福神漬けとなる漬物を売り出しました。実は、その漬物には7種類の野菜が使われており、店の近隣に弁財天が祀られていたところから、当時流行作家であった梅亭金鵞(ばいていきんが)が七福神になぞってその漬物を、「福神漬け」と命名したと云われています。

現代では農林水産省の日本農林規格で以下のような規定がなされ、福神漬けという名称での販売が認められています。

ふくじん漬け
 農産物しょうゆ漬け類のうち、だいこん、なす、うり、きゅうり、しょうが、なたまめ、れんこん、しそ、たけのこ、しいたけ若しくはとうがらしを 干しあげ 細刻したもの又はしその実若しくはごま(以下「ふくじんの原料」といい 天日干しで水分を除くこと。)のうち5種類以上の原材料を主原料とし漬けたものをいう。

22_kikaku_nousan_tukemono_150528.pdf (maff.go.jp)

明治時代にはご飯に合うお漬物として販売されていた福神漬けですが、カレーに添えられるようになったきっかけは大正時代になってからです。
当時、日本郵船の欧州航路客船においてカレーライスにチャツネと呼ばれるものを一等客室では添えて供し、二等、三等船客では沢庵を添えて供していたといわれています。しかしある日、チャツネを切らしたので代わりに福神漬けを添えて提供したところ、カレーライスと大変相性が良く、その評判が広まり、一般家庭にまで普及するようになったと云われています。

素材のうまみを最大限に引き出すカメヤの「福神漬」

このように色々と謂れがある福神漬けですが、入っている素材の種類や味付け、切り方によって味わいは様々です。カメヤの「福神漬」に使用している七つの野菜は大根、きゅうり、メロン、にんじん、れんこん、しょうが、しその実、いずれも安心の国産食材です。中でもメロンは静岡県産、大根、にんじんは、ブランド野菜である箱根西麓野菜を契約農家から仕入れています。また、着色料不使用のため、自然な色味が特徴です。

口に運べば、パリパリと小気味よい大根の食感と、しょうがの爽やかな香りが絶妙で、食欲をそそります。
ひかえめで上品な味付けですので、白ごはんと一緒に召し上がれば、野菜そのものの深い味わいをしみじみと感じられ、至福のひとときです。
他にもお酢を混ぜて稲荷寿司をつくったり、おむすびの具として、また塩焼きそばに添えたり、福神漬けでタルタルソースをつくり、シーフードやチキンのフライにかけても美味しく食べることができます。
筆者は個人的に、奄美諸島で食べられる鶏飯(けいはん)をつくり、一緒に食べてみると最高においしかったのでオススメします。
一度食べたらクセになるカメヤの「福神漬」を是非ご賞味ください。

アレンジいろいろ簡単レシピ!福神漬いなり寿司

筆者:わび

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福神漬 

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