生わさびの食感と香りは、すりおろし方によって大きく変わるのをご存じでしょうか?
素材の質はなおのこと、わさび本来の風味をどれだけ引き出せるかというのは寿司職人もこだわるほど重要なポイントです。
この記事では、そんな生わさびをご家庭で美味しくすりおろす方法をまとめてみました。
ことわざに学ぶコツは「力みすぎないのが大切」
「わさびは笑いながらすれ」「のの字を描くようにおろせ」という言葉を耳にしたことのある方もいらっしゃるかもしれません。
その意味は「力みすぎないのが大切」ということ。力任せにすりおろすと、キメが粗くなったり粘り気が落ちたりしてしまうからです。
せっかくの風味を損なわないよう、肩の力を抜くことを心がけましょう。
これで迷わない!生わさびはこうしてすりおろす
それでは実際に、生わさびをすりおろす手順をご紹介します。
1.根元に生えた葉茎を外側から一本ずつむしり取る
生わさびは根元からすりおろすのがよいと言われています。理由は根元のほうが新しい細胞でできているため食感や味がフレッシュだからです。
包丁を使わずに葉茎を取り除けば、根元から生わさびをすりおろすことができます。
ただし何回かに分けて使うなら、先端からすりおろして鮮度の高い根元をあとに残しておくのがよいでしょう。
2.表面の汚れを落とし、表皮の黒ずみを包丁で削り取る
辛味の元となる成分は、表皮に近い部分に多く含まれています。ですので皮をむかずにそのまますりおろしましょう。
きれいな流水と小さめのブラシなどで汚れを落とし、水気を取ったら黒ずんだ部分を削ります。
3.円を描くように細かく優しくすりおろす
おろし器を使ってゆっくりとすりおろします。細胞が壊れることで辛味成分が生成されるので、細かくすりおろすことを意識しましょう。
誤って手指を傷つけないように気をつけてください。
自らすりおろしたわさびは別格
熟練のプロがすりおろす生わさびは絶品ですが、自分の手ですりおろしたわさびもまた格別な味がするものです。
生わさびを味わう機会がありましたら、ぜひこの記事を思い出していただけると幸いです。